各アウトドアブランド独自のレインウェア。
各メーカー独自で開発している防水・透湿性素材に ついてまとめてみました。
この記事は、ゴアテックス以外のブランド独自の素材に焦点を当ててみました。
ちなみにゴアテックスの公称している耐水圧、透湿の数値は
モンベルの公開しているゴアテックスファブリクス3レイヤーで、
- 耐水圧:50,000mm以上
- 透湿性:25,000~98,000g/㎡・24hrs
- 20回の洗濯にも耐える撥水性
という数値が 公開されている。
透湿性の重要さは前に書いた記事がありますので、
よかったらご覧ください。
各アウトドアブランドの防水透湿素材
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ページコンテンツ
【モンベル】ドライテック®DRYTEC
耐水圧:20,000㎜以上
透湿性:8,000~20,000g/㎡・24hrs(JIS L-1099B-1法)
撥水性:超耐久撥水
※一部のモデルに透湿性が5,000g/㎡・24hrs(JIS L-1099B-1法)
レインハイカー(7,200円)、サンダーパス(9,600円)などで使用されています。
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【パタゴニア】H₂Noパフォーマンス・スタンダード
耐水圧:未掲載
透湿性:未掲載
撥水性:撥水加工
リサイクル素材100%というパタゴニアらしい商品戦略。
アウトドア老舗ブランドで愛用者が多く、未掲載ながらも信頼度がうかがえる。
ポリウレタンコーティングを施された裏地は数年後劣化するとの声もあり。
トレントシェルジャケット(21,000円)などに使用。
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【ノースフェイス】フューチャーライト、ハイベント
耐水圧:未掲載
透湿性:未掲載
撥水性:撥水加工
他のウェアと構造が違い、ミクロ単位のポリウレタン繊維を吹き重ねたというシート状の防水透湿性素材を開発、
通気性が高いためよりアクティブな環境でも着用できるフューチャーライト。
PUコーティング、ナイロン生地、撥水表地で構成されたハイベント(主に街着か)の展開。
FL L5 LTジャケット(41,580円)や、ドリズルジャケット(22,000円)など
【コロンビア】オムニテック、オムニシールド
耐水圧:20,000㎜以上
透湿性:10,000g/㎡・24hrs(JIS L-1099B-1法)
撥水性:超耐久撥水
2.5層ウェアはの防水透湿メンブレンに特殊なグラビアプリントを施しており、凹凸により肌に張り付きにくくなっている。
こちらの表地・メンブレン・裏地(トリコット)の3層で通気性を確保。
比較的安価なウェアが多く、デザイン性が高いイメージ。
【ミレー】ティフォン50000
耐水圧:20,000㎜
透湿性:50,000g/m2/24h(B1法)
撥水性:耐久撥水
独自に開発した7ミクロンの極薄メンブレンにより、ゴアテックスを上回る透湿性を実現。
いわずと知れたティフォン50000ストレッチジャケット(26,000円)。
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【マーモット】 マーモット・メンブレン
耐水圧:20,000㎜
透湿性:20,000g/m2/24h(B1法)
撥水性:耐久撥水
マーモット独自の特殊フィルムをラミネートした素材。透湿性、防水性に非常に優れる。特殊防水透湿フィルムの特徴で、衣服内の結露を減らし、衣服内を快適に保つ。
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【ミズノ】ベルグテック🄬
耐水圧:30,000㎜
透湿性:16,000g/m2/24h(B1法)
撥水性:耐久撥水 100回洗濯可能
こちらもコロンビア同様に撥水生地、メンブレン、トリコットの3層で構成されている。
ベルグテックEXストームセイバーレインスーツ(14,500円)
独自で開発している防水透湿ウェアですが、各ブランドではGORE-TEX製のウェアを平行で販売しているところがほとんどで、まだGORE-TEXを超える素材を生み出せていないといった感じでしょうか。
しかし、各ブランド互いに切磋琢磨の製品開発、あくなき探求により、日進月歩のウェアの機能素材には今後も目が離せないですね。